2013年4月15日月曜日

アロマセラピーが抑うつ感や不眠に効果があるという報告


アロマが抑うつ感や不眠に効果があるという話

うつ病治療で使われる精神科の薬は、
回復段階で減らしていくときなかなか減らせなかったり、
治療段階では服薬中に副作用で苦労したります。
老年期の方になると、日中の覚醒レベルにも影響が出やすく、
日常生活が通常通りに過ごせない場合もしばしばあります。
しかし、精神科の薬を服用しないと、不安などが強くなり、
これもまた日常生活が穏やかに過ごせないこともあります。

僕自身のうつ病の経験から、
案外、薬を減らしていくのは勇気がいることだったので、
「薬を飲まなくても、不安や抑うつ感は減らせないのか?」
という疑問からアロマを調べてみました。

・うつ病また不安障害と診断された患者に対して抑うつ感が有意に改善
・ラベンダー精油によって不眠障害や抑うつ感が改善
・ラベンダー、ジャスミン、ゼラニウムで更年期の不快な症状が改
・うつ病の治療薬の減薬効果があったという報告
・うつ病の再燃予防役立つという意見

・精油による匂い刺激が脳の神経伝達物質に影響を与えている

・依然、データ数が蓄積されていないため、エビデンスがあるとは言えないが、
抗うつ作用などうつ病など抑うつ感を伴う疾患に対して効果がある可能性がある

継続的にアロマを用いれば、抑うつ感や不安は軽減できるのかもしれません。
また、注目したかったのは、「再燃予防」の効果があるかもという意見でした。


アロマセラピーは、うつ病の回復過程の減薬や抑うつ感、不眠の解消、
さらに寛解後の再発予防として補助的に使える方法だと思います。

また高齢者医療介護の中では、安易な精神科薬剤の投薬に頼り過ぎず、
安定した生活を保つために補完代替医療の1つとして、
積極的に用いられても良いのではないかと思いました。



文献
アロマセラピーによるうつ病治療とそのメカニズム
aromatpia : No102.2011,p.11-p13